Daily ASCII Linux

All ASCII Linux Issue / Linux Magazine 2000年5月号

初めてでも大丈夫!今日から使える Linux (第3部)

システムを活用する


2001年5月25日

デスクトップのカスタマイズ

Linux magazine logo


Linux magazine 5月号表紙
本記事も収録 Linux magazine 2000年 5月号 1390円
 Windowsでもデスクトップを派手に飾る今日、GNOMEでも、デスクトップを好みに応じてカスタマイズしたい(なんのこっちゃ)。とにかく、使いこなしの第一歩は、使いやすい環境作りからだ。ここでは、比較的簡単にできるデスクトップのカスタマイズをしてみることにする。これにより、少しでもLinux環境に愛着が湧いてくれればと思うのであった。


●GNOMEコントロールセンターを使う

アプリケーションランチャから起動できるGNOMEコントロールセンターは、GNOMEのいろいろな設定を変更するためのツールだ(画面1)。このツールを使えば、デスクトップのカスタマイズもできるのだ。

画面1 GNOMEコントロールセンター
画面1 GNOMEコントロールセンター

スクリーンセーバは初期設定では、ランダム表示されるようになっている。もし、その中で気に入ったものがあれば、設定を変更してお気に入りのスクリーンセーバに固定してしまおう。左の一覧から[デスクトップ]―[スクリーンセーバー]を選ぶ。[デスクトップ]の先頭に「+」マークが表示されてる時は、[スクリーンセーバー]が隠れているので、その「+」のところをクリックしよう。

[スクリーンセーバー]を選択すると右側に設定画面が表示される(画面2)。

画面2 スクリーンセーバの設定
画面2 スクリーンセーバの設定

利用可能なスクリーンセーバの種類がリストボックスに表示されているので、目的のものを選ぶ。デモを表示させることもできるので一通り見てみるのもいいだろう。スクリーンセーバ実行開始までの時間や、スクリーンセーバ解除時のパスワードを要求するかどうかなども設定できる。また、パワーマネージメントを使用すると、長時間席を空けた時などに、モニタの主電源が切れて節電になる。設定したら[適用]ボタンをクリックしよう。

ダイアログや、ボタン、テキストボックスなどのデザインを変更するのが[テーマセレクタ]だ。使用可能なテーマのリストからテーマを選ぶと、試写でどう変わるのかを見ることができる。また、試写では実際にクリックしたり選択したりもできるので試してみよう。「Expensive」などはその名の通り高価なイメージだ(画面3)。

画面3 テーマセレクタの設定
画面3 テーマセレクタの設定

[バックグラウンド]はデスクトップの背景色や、壁紙を設定する。初期設定ではTurboLinuxの壁紙が貼られているが、[参照]ボタンをクリックして、画像ファイルを指定すれば好みのものに変更できる(画面4)。

画面4 バックグラウンドの設定
画面4 バックグラウンドの設定

ちなみに、壁紙がデスクトップより小さい場合や、壁紙を「なし」に設定した場合に、背景の色指定が生きる。こうしてカスタマイズして画面5のようなデスクトップが完成した。

画面5 カスタマイズしたデスクトップ
画面5 カスタマイズしたデスクトップ

●メインメニューの変更

メインメニューの並びが使いにくかったり、項目の追加/削除をしたい場合は、GNOMEメニューエディタを使おう(画面6)。

画面6 GNOMEメニューエディタ
画面6 GNOMEメニューエディタ

メインメニューの[デスクトップ設定]―[メニューエディター]を選択する。ただし、システムメニューの変更はrootでないとできない。一般ユーザーに許される変更はユーザーメニューのみに限られている。

さて、メニューの並べ替えは簡単だ。左側のメニュー項目のリスト内でドラッグ&ドロップすれ ばいい。サブメニューの下の項目も同様に並べ替えられる。サブメニューの項目をメインメニューに格上げ、あるいはその逆もできる(画面7)。

画面7 並びを変更したメニュー
画面7 並びを変更したメニュー

項目を選択しておき、[削除]ボタンをクリックすれば、削除される。

メニューに新規項目を追加する場合は、ユーザーメニューに追加するようにしよう。左のリストでユーザーメニューを選択しておき、そこで[新規項目]ボタンをクリックする。右側に「無題」の設定が表示される。メニューに表示される名前と、実行するコマンド、アイコンを選択すればいい(画面8)。

画面8 新規項目の設定ダイアログボックス
画面8 新規項目の設定ダイアログボックス

サブメニューにしたい場合は、[新規サブメニュー]ボタンをクリックする。「新規フォルダ」の設定が表示されるので、メニューの名前とアイコンを入力しよう。あとはドラッグ&ドロップで既存の項目を追加するか、サブメニューを選択しておいて新規項目を追加しよう(画面9)。

画面9 追加したメニュー項目
画面9 追加したメニュー項目

●パネルのカスタマイズ

パネルにはさまざまなアプレットが乗っている。アプリケーションランチャは便利だが、自分がよく使うアプリケーションがなかったり、たとえ追加できたとしても、アイコンが大きくて、たくさん並べるのは難しそうである。それに、たくさんウィンドウを開くと[時刻と日付]アプレットは画面から追い出されてしまうし…。そんな悩みを解決すべく、パネルのカスタマイズをしてみよう。

まずは、パネルにランチャやアプレットを追加する方法からだ。パネルによく使うアプリケーションを登録するには、いくつか方法がある。メインメニューから起動しているアプリケーションをパネルに追加したければ、そのメニュー項目をパネルにドラッグ&ドロップすればいい。メニューにないアプリケーションを追加するなら、メインメニューの[パネル]―[新しいランチャを追加]を使う。設定項目はメニュー項目の追加と同様である。

また、パネル上で機能するアプレットも追加できる。[パネル]―[アプレットを追加]のサブメニューには、各種アプレットが用意されているので、好みに応じて追加できる。いくつかアプレットを追加したのが画面10だ。CPUの負荷やメモリ利用状況などはリアルタイムに表示が変わるので楽しい。

画面10 追加したランチャとアプレット
画面10 追加したランチャとアプレット

追加したランチャやアプレットはマウスの右クリックで[パネルから削除する]を選択すれば削除できる。

パネルは画面の下にしか表示できないわけではない。画面の上下左右どこにでも配置できる。また、ふだん使わないときには、隠しておくこともできる。[パネル]―[このパネルのプロパティ]で画面内での配置や、隠すかどうかの設定ができる(画面11)。

画面11 [このパネルのプロパティ]ダイアログボックス
画面11 [このパネルのプロパティ]ダイアログボックス

また、別のパネルを作ることもできる。[パネル]―[新規パネルを作成]―[エッジパネル]、または[コーナーパネル]を選択する。エッジパネルとは、画面の端から端まで使うパネルで、コーナーパネルとは画面の角から使っている分しか表示されないパネルだ(画面12)。

画面12 コーナーパネルとエッジパネル
画面12 コーナーパネルとエッジパネル

新しいパネルにもメインメニューやアプレット、ランチャなど自由に追加できるので、うまく使い分けよう。

追加したパネルは、メインメニューの[このパネルを削除する]で削除できる。追加したパネルの上でマウスを右クリックすれば、メニューが表示される。もとからあるパネルを削除することはできない。

アプリケーションランチャが増えてきたら、引き出しアプレットを使って整理することも可能だ。引き出しは、パネルから直角に伸びるアイコン収納場所だ(画面13)。

画面13 引き出しアプレット
画面13 引き出しアプレット

[パネル]―[引き出しを追加]を選択するとパネルに引き出しが追加される。アイコンを引き出しに収納するには、アイコンをドラッグ&ドロップすればいい。中央ボ タンなら移動、右ボタンならコピーだ。

(竹内充彦)


テキストファイルの表示と編集

Linuxでは設定ファイルの多くがテキストで記述されている。したがって、テキストファイルの編集さえできれば、システム設定のうち、かなりの部分が変更できるのだ。テキスト編集の知識とroot権限があれば、もはやLinuxはあなたの思い通りなのだ(ともいい切れないが…)。もちろんファイルの記述内容についての知識は必要だが、それは今後の本誌の記事でもいろいろと紹介されるはず(たぶん)。また、この特集でも、いくつか設定ファイルの書き換えをやってみるので、挑戦してほしい。

ここでは、そうした時の役に立つ、テキストファイルの表示と編集の方法について解説しておこう。

●テキストファイルの表示

テキストファイルの内容を確認したい場合や、文書を読むだけならば、「テキストファイルビューア(gless)」を使うと便利だ(画面14)。

画面14 テキストファイルビューア(gless)
画面14 テキストファイルビューア(gless)

起動方法は、メインメニューから、[プログラム]―[ユーティリティー]―[テキストファイルビューア]を選択する。

表示させるファイルは、メニューから[ファイル]―[開く]で指定してもいいし、目的のファイルを直接ファイルマネージャからglessのウィンドウへドラッグ&ドロップしてもいい。テキストが長い場合は、矢印キーを使って表示内容を上下にスクロールさせる。

●テキストファイルの作成と編集

ファイルの作成や編集にはgEditを使おう(画面15)。

画面15 gEditテキストエディタ
画面15 gEditテキストエディタ

起動方法は、[プログラム]―[アプリケーション]―[gEditテキストエディタ]を選択する。基本的な操作方法は、Windowsのメモ帳とそう大して変わらないが、メモ帳よりは多機能だ。

起動すると、新規文書が作成できる状態になっている。ここで文字を入力して、[ファイル]―[名前を付けて保存]を選べばテキストファイルが作成できる。

すでにどこかにあるテキストファイルを開いて編集するには、[ファイル]―[開く]でファイルを指定するか、ファイルマネージャからgEditのウィンドウへ、編集したいテキストファイルのアイコンをドラッグ&ドロップする。

(竹内充彦)


デフォルトでWindowsが起動するように設定する

さっそくだが、テキスト編集を覚えたので設定変更に挑戦してみよう。起動時の「boot:」プロンプトで、何も指定しない場合には、Windowsが起動するように設定するのだ。この作業は重要なファイルの書き換えを行うので、rootで行う必要がある。ミスは許されないので、くれぐれも慎重に!

rootでログインし、gEditで設定ファイル/etc/lilo.confを開いてみよう。lilo.confはLinuxの起動に関わる各種設定が記述されているファイルだ。ファイルの記述のうち、

default=linux

というところを、

default=win

と書き換えよう(画面16)。

画面16 lilo.confを書き換えた
画面16 lilo.confを書き換えた

ここで設定する「win」というのは、インストール時に指定したWindowsの起動ラベルであることに注意。ほかの部分は変更しないように注意しよう。正しく書き換えたら、[ファイル]―[保存]で保存する(rootでないと上書きできない)。

保存できたら、次にliloコマンドを実行する(これもrootでないと実行できない)。まず、ktermを起動する。そしてbashに次のように入力してEnterキーを押す。

# /sbin/lilo

liloコマンドが正しく設定した旨メッセージが表示される(画面17)。

画面17 ktermで/sbin/liloを実行
画面17 ktermで/sbin/liloを実行

これで、変更したlilo.confの設定が次回起動時から機能する。したがって、次回起動時にLinuxを使いたければ、「boot:」プロンプトに「linux」と入力する。何も入力しないでいると、自動的にWindowsが起動する。

(竹内充彦)


日本語の入力

テキストファイルは作成できるようになったが、まだ日本語の入力方法がわからない。ここでは日本語の入力方法を説明しよう。

Linuxで日本語を入力する場合も、Windowsと同様、かな漢字変換プログラムを使う。Linuxで利用できるかな漢字変換プログラムの代表的な ものには、ATOK、VJE、Wnn、Canna、sj3などがある。このうち、ジャストシステムのATOKとバックスのVJEについては、Windows版が有名なので、ご存じの方も多いだろう。基本的にはWindowsで利用されている同名のプログラムをLinuxに移植しているものだ。それに対して、Wnn(「うんぬ」と読む)、Canna(「かんな」)、sj3は、それぞれ、オムロン、日本電気、ソニーの各社が、自社のワークステーションに搭載していたかな漢字変換プログラムで、生っ粋のUNIX育ちといってよい。ATOKやVJE、Wnnの新しいバージョンは市販の製品だが、Wnnのバージョン4、FreeWnn、Canna、sj3はソースがフリーで公開されているため、Linuxを含む、UNIX系OSで幅広く利用されている。

ところで、日本語入力をする際に知っておいてもらいたいことは、かな漢字変換プログラムを利用しても、入力対象となるアプリケーションが日本語に対応していなければ、正しく入力することができないということだ。これは何もLinuxに限った話ではないが、Linuxのアプリケーションは世界中で膨大な数が開発されているため、必ずしも日本語での利用を考慮して開発されているとは限らないのだ。最近でこそ、国際化という観念が開発者の間にも広まっており、日本語の利用を考慮したアプリケーションも増えてきてはいるが、まだまだ、日本語入力に対応しないアプリケーションも多いという点については、あらかじめ承知しておいたほうがいいだろう。

先ほど使ったgEditは日本語入力に対応しているので、ここで解説するCannaの基本的な使い方は、とりあえずgEditで試してみるといいだろう。

●Cannaを使えるようにする

初期設定ではFreeWnnが使われるようになっている。これはログイン時に実行される設定ファイルの記述によるものだ。TurboLinux Workstation 日本語版 6.0の初期設定では、ATOK→Wnn→Cannaの順番に探していき、先に見つかったものが使われる。製品版パッケージでは、ATOK→Wnn6→FreeWnn→Cannaの順になる。ノンサポート版では、FreeWnn→Cannaの順になるのだ。もちろんFreeWnnが先に見つかる。

別にFreeWnnでも困るわけではない。かな漢字変換の効率については、よほど使い込まない限り、FreeWnnもCannaもさして変わらないだろう。さすがにATOKやWnn6のような最新鋭の機能は持ち合わせないので、多少歯がゆい局面があるかもしれない。しかし、それより何より、とりあえず使うには、Cannaはキー操作が簡単なのである。

では、ここで、かな漢字変換プログラムの検索順序を変更しよう。

/etc/X11/xinitにあるxinitrcというファイルを自分のホームディレクトリにコピーしよう(移動しないように注意)。コピーしたら、ファイル名をxinitrcから「.xinitrc」に変更する(頭にピリオドを付ける)。ホームディレクトリにコピーしたxinitrcのアイコンをいったん選択し、さらにファイル名をクリックして、名前を変更すればいい。頭にピリオドが付いたファイル名を持つファイル(通称ドットファイル)は、ふだんは表示されない。ファイルマネージャの[設定]―[設定]で表示されるダイアログボックスの[隠しファイルを見る]オプションを選択すると表示される(意外と隠しファイルが多いことに驚くかもしれない)。

そうしたら、gEditでその.xinitrcを開く。リスト1に示した7行のうち、1の部分4行と2の部分3行を入れ替える。それぞれ「elif」で始まる行から「export」の行までがひとかたまりであることに注意。入れ替えたら保存する。

リスト1 ホームディレクトリの.xinitrc
リスト1 ホームディレクトリの.xinitrc

この.xinitrcはログイン時に読み込まれ実行される。したがって、これを有効にするには、ログインし直すのが手っ取り早い(本当は方法がなくもないが…)。

●Cannaの起動と日本語の入力

まずはCannaを起動しよう(実際には、Cannaの本体はすでにバックグラウンドで起動して待機しており、日本語入力モードに移行するだけ)。Shiftースペースを押す。現在のカーソル位置に[ あ ]と表示されたはずだ(画面18)。

画面18 日本語入力モード([ あ ]と表示される)
画面18 日本語入力モード([ あ ]と表示される)

この表示が日本語入力モードの目印である。この状態でキーを押すと日本語が入力できる。もう一度Shiftースペースを押してみよう。今度は[ あ ]の表示が消えたはずだ。これで、日本語入力モードから抜けたことになる。このようにShiftースペースで日本語入力モードが切り替わるのだ。

では、いよいよ入力してみよう。初期設定ではローマ字かな漢字変換になっている 。日本語入力モードに切り替えて、順にキーをM、E、M、O、R、Iと入力してみる。するとローマ字読みの「めもり」が画面に表示される。

ここで、スペースキーを押してみよう。「めもり」が「メモリ」に変換されたはずだ(場合によっては「目盛り」など別の綴りかもしれない)。Cannaの初期設定では変換キーがスペースに割り当てられている。MS-IMEやATOKユーザーにはわかりやすいだろう。また、[ あ ]の表示が[漢字]に変わっているが、これは漢字変換中であることを示している。

もし目的の語がこの「メモリ」ならば、そこでEnterキーを押して確定する。目的の語が異なる場合は、もう一度スペースキーを押そう。すると、変換候補の一覧が表示される(画面19)。

画面19 変換候補一覧
画面19 変換候補一覧

この一覧からは、カーソルキーで候補を選択することができる。候補から選んだらEnterキーで確定する。

ひらがなのままでよければ、変換キーを押す前に確定すればいい。カタカナや英数に変換するには、変換キーの代わりに↑キーか↓キーを押す。↑キー押すたびに、半角英数→全角英数→半角カナ→全角カナ→ひらがなという順(↓は逆順)に変換されるので、目的の字種になったところで確定キーを押そう。

●注目文節の移動と範囲変更

変換時にCannaは自動的に文節を解釈するが、それが必ずしもユーザーの意向と一致するとは限らない。そういう時は、注目文節を調整する。「庭には二羽鶏がいる」と変換したいとしよう。「にわにはにわにわとりがいる」と入力して変換する。すると、「庭に埴輪鶏が入ル」と変換される。ここで「庭に」が反転表示されているが、これが注目文節である(画面20)。

画面20 注目文節
画面20 注目文節

ここでは「庭には」と次の「は」も同じ文節と解釈させたいので、Shift-→キーを押す。すると「庭には」が文節として解釈される。注目文節の範囲変更にはShift-矢印キーを使うのだ(画面21)。

画面21 注目文節の範囲を広げた
画面21 注目文節の範囲を広げた

さて、次の文節に移動しよう。文節間の移動は矢印キーを押す(Shiftは押さない)。→キーで次に移動する。「二羽」としたいところが「庭」になっている。ここで変換キーを押して候補一覧を見ても、「二羽」という漢字は出てこない(画面22)。

画面22 目的の文字が候補にない
画面22 目的の文字が候補にない

変換候補一覧表示を取りやめるのはCtrl-Gだ(候補一覧表示以外の時に押すと、全入力が変換前に戻るので注意)。注目文節が「にわ」に戻っている。そこで、Shift-←キーを押そう。文節が縮まり「に」と「わ」に分かれ「二」と「和」に自動的に変換されている(画面23)。

画面23 Ctrl-Gで候補一覧を取りやめ注目文節の範囲を縮める
画面23 Ctrl-Gで候補一覧を取りやめ注目文節の範囲を縮める

「二」はOKなので、→キーで「和」に移動し変換キーで候補一覧を表示し「羽」に変換する。→キーで最後の「入ル」に移動し、↓キーで「いる」に変換する(画面24)。

画面24 変換終了
画面24 変換終了

●その他の文字の入力

記号の入力には、Insertキーを使う。Insertキーを押すと記号候補一覧が表示される。それ以外にも、部首入力やコード入力などの方法があるが、ここでは割愛する。詳しくはCannaのWebサイトを参照してほしい。

Cannaの基本的な機能とキー操作を表1にまとめておく。

表1 Cannaの基本的な機能とキー操作
機能入力キー
起動/終了Shiftースペース
変換/候補一覧スペース
確定Enter
字種変更↑、↓
記号の入力Insert
注目文節の移動←、→
注目文節の範囲変更Shift-←、Shift-→
取りやめCTRL-G

(竹内充彦)


インターネットアクセス

今や、コンピュータたるもの、インターネットに接続できなければお話になら ない。とくにLinuxの情報はインターネット上のあちらこちらに散らばっている。Linux用プログラムの多くも、インターネット上から無料で手に入れることができる。Linuxこそインターネットに接続してその面白味が何倍にも膨れ上がるOSなのだ。

と、意気込んでみたが、サーバ構築とかは難しいので、ここでは、Webブラウジングと、電子メールの読み書きという基本中の基本について説明する。これで、Linuxの情報収集&交換に励もうではないか。

●PPPの設定

LinuxをモデムやTA(ターミナルアダプタ)経由でインターネットに接続するには、gnome-pppを使うのが簡単だ。[インターネット]―[PPP dialup utility]を選択する。するとgnome-pppが起動する(画面25)。

画面25 gnome-ppp
画面25 gnome-ppp

まずは、接続情報を設定しよう。プロバイダのアクセスポイントの電話番号や、接続用のユーザー名、パスワード、ネームサーバアドレスなどが必要になるので、手元に用意しておこう。メニューから[Account]―[新規]を選択する。設定ダイアログボックスが表示される。[ダイアル]タブでユーザー名(これは、ユーザー名ではなく、実際にはプロバイダ名でいい)と電話番号を入力する。

モデムのところには、モデムやTAが接続されているポートを指定するのだが、ここでは、内蔵モデムではなく、シリアルポートに接続したモデムやTAを使うので「/dev/ttyS0(COM1)」を選択しておこう(画面26)。

画面26 [ダイアル]タブでの設定
画面26 [ダイアル]タブでの設定

[Authentication]タブで、プロバイダから割り当てられた接続ユーザー名、パスワードを入力する(画面27)。

画面27 [Authentication]タブでの設定
画面27 [Authentication]タブでの設定

[ネームサーバ]タブでは、プロバイダのネームサーバのIPアドレスを入力する(画面28)。

画面28 [ネームサーバ]タブでの設定
画面28 [ネームサーバ]タブでの設定

以上で設定完了だ。[OK]ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じる。

ダイアログボックスを閉じると、[ダイアル]タブで設定したプロバイダ名が表示されているはずだ。では、接続してみよう。接続ボタンをクリックする。接続ボタンの下に現在の状態が表示される。「Dialing」→「Connection established」となれば接続完了である(画面29)。

画面29 インターネットに接続された
画面29 インターネットに接続された

接続を終了するには、[切断]ボタン([接続]ボタンの名称が変わる)をクリックする。

●Webページのブラウズ

WebをブラウズするにはNetscape CommunicatorのNavigatorを使う。まずはプロバイダに接続しておく。パネルに「ネットスケープ・ブラウザ」というアプリケーションランチャがあるのでそれをクリックすれば起動する。ユーザーごとに、初めて起動する時には、使用許諾についての説明や、ディレクトリを作成する旨のメッセージが表示される。[OK]ボタンをクリックしていくと、Navigatorが起動する(画面30)。

画面30 Netscape Navigator
画面30 Netscape Navigator

WindowsでInternet Explorer(IE)を使っていれば、基本的な使い方はわかるのではないだろうか。URLをテキストボックスに指定すれば、そのページが表示される。ただし、IEで「お気に入り」と呼ばれている機能は、Navigatorでは「ブックマーク」と呼ばれていたりして、若干異なる部分もあるので注意。

ブラウザが動くようになったら、パネルから直接URLを指定できるウェブコントロールアプレットを追加してしまうのも便利だ(画面31)。

画面31 ウェブコントロールアプレット
画面31 ウェブコントロールアプレット

ここにURLを入力すると、自動的にNavigatorが起動して、そのページを表示してくれる。

●メールの読み書き

Netscape Communicatorには、Navigator以外にも、Messengerというメールクライアントが装備されている。Navigatorのメニューから[Com municator]―[Messengerメールボックス]を選択すると、Messengerが起動する(画面32)。

画面32 Netscape Messenger
画面32 Netscape Messenger

Messengerでメールを読み書きするには、メールサーバや、メールアドレスなどを設定しなければならない。初めて起動した時には、その設定ダイアログボックス([編集]―[設定]を選択した時と同じもの)が表示される。[カテゴリ]から[個人情報]を選択し、右側に表示される[電子メールアドレス]の欄に自分のメールアドレスを入力する(画面33)。

画面33 カテゴリ[個人情報]の設定
画面33 カテゴリ[個人情報]の設定

そして、[カテゴリ]から[メールサーバー]を選択する。[受信メールサーバー]のリストボックスにある「pop」を選択して[編集]ボタンをクリックする(画面34)。

画面34 カテゴリ[メールサーバー]の[受信メールサーバー]の設定
画面34 カテゴリ[メールサーバー]の[受信メールサーバー]の設定

[全般]タブのサーバ名のところに、プロバイダのPOPサーバの名前を入力する。ユーザー名の欄にPOPサーバに接続するためのユーザー名を入力する。[パスワードを保存する]オプションをチェックしておくと、最初の1回だけしかPOPサーバのパスワードを問い合わせないので、煩わしい思いをしなくて済む。[POP]タブでは、サーバにメッセージを残すかどうかのオプションが選択できる。[確認]ボタンをクリックして、[メールサーバー]のダイアログボックスに戻る。次に[送信メール(SMTP)サーバー]にSMTPサーバ名を、そして[送信メールサーバーのユーザー名]にSMTPサーバに接続するためのユーザー名をそれぞれ入力する(画面35)。

画面35 カテゴリ[メールサーバー]の[送信メールサーバー]の設定
画面35 カテゴリ[メールサーバー]の[送信メールサーバー]の設定

以上の入力が終わったら、[確認]ボタンをクリックして、Messengerに戻ろう。

Messengerの[取り込み]ボタンを押すとPOPサーバからメールを受信する。メールを出したいときは、[新規作成]ボタンをクリックすればいい(画面36)。

画面36 新規メールの作成
画面36 新規メールの作成

(竹内充彦)




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